はじめに
警察官を縛る法律について説明があった。(P6)
神奈川県警少年捜査課の高尾巡査部長「仕置き人」は、この法律に縛られていないらしい。
①警察法、②警察官職務執行法、③刑事訴訟法
簡単にネットから拾うと、
①警察法個人の権利と自由を守り、公共の安寧と秩序を維持することを目的に制定された法律
②警察官職務執行法
警察官が、犯罪者から善良な一般市民から身を守り、物を盗まれたり壊されたりしないようにし、犯罪が起こる前に防止し、外国人の犯罪を防ぐ、他の色々な法律を国民に守らせる等の、警察官のお仕事を支えるための法律
③刑事訴訟法
検察官によって起訴された被告人に対して、実際に犯罪行為を行ったかどうか、刑罰を科すべきかを裁判官が判断するための手続きの法律
人間関係
1.神奈川県警本部
県警本部長:佐藤実 警視正
組織犯罪対策本部長:平田清彦 警視正 55歳
生活安全部長:上条宗之 警視
少年捜査課 課長:岩城徹男 警視
少年捜査課 第三係 係長:堀内信彦警部
少年捜査課 第三係:係員:高尾勇巡査部長 通称「仕置き人」
少年捜査課 第三係 係員:丸木正太巡査
薬物銃器対策課 課長:吉村 警視
薬物銃器対策課 課員:笠原巡査部長
薬物銃器対策課 課員:船井巡査長
2.みなとみらい署
刑事一課 暴力犯対策係
係長:諸橋 通称「ハマの用心棒」
係長補佐:城島
3.南浜高校
赤岩:生徒 元暴走族リーダー、後鬼
加茂:生徒 役小角
水越陽子:先生 元暴走族初代総長の彼女、前鬼
4.スカG:バンド
ミサキ:ボーカル
イカリ:リーダー
おまけ
P44に誤植を発見した。
「そう丸木が尋ねたのは、赤岩が車を県警本部の駐車場に入れたときだった。」
赤岩は高校生だから運転はしていない。運転していたのは高尾のはずだ。だから、
「そう丸木が尋ねたのは、高尾が車を県警本部の駐車場に入れたときだった。」
が正しい(はず)。
書籍情報
・形式 単行本、文庫本、電子書籍
・出版社 株式会社 小学館
・ページ数 352頁(単行本)
・著者 今野敏
・発行 2021年10月25日(単行本)
・分類 警察小説、オカルト小説
・感想粗筋 警察小説だと思って読むとオカルト的で戸惑うかも知れない。オカルト小説が警察小説ネタで書かれていると思えば納得。神奈川県で若者の犯罪が増えているという漠然とした噂から始まり、日本の科学警察が呪術者なるものの存在を前提に捜査するところに耐えられるかどうかは、この小説を受け入れられるかどうかの分岐点であろう。帯にも書いてあるようにエンターテインメント小説のつもりで読めば、大変読みやすい好書。
著者情報
1995年 北海道生まれ。
上智大学在学中の1978年に「怪物が街にやってくる」で問題小説新人賞を受賞。レコード会社勤務を経て、執筆に専念する。2006(平成18)年、『隠蔽捜査』で吉川英治文学新人賞を、2008年、『果断―隠蔽捜査2―』で山本周五郎賞と日本推理作家協会賞を受賞する。
さまざまなタイプのエンターテインメントを手がけているが、警察小説の書き手としての評価も高い。『イコン』『リオ―警視庁強行犯係・樋口顕―』『花水木』『TOKAGE』『心霊特捜』『処断』『疑心―隠蔽捜査3―』『同期』『凍土の密約』など著書多数。(ネットの情報から)
〆