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螺旋階段のアリス 加納朋子 不思議の国のアリスをモチーフにした短編ミステリ七つ
七編からなる脱サラ私立探偵物語である。 仁木順平は、つい最近まで、本社を丸の内に持つ、ある大手企業のサラリーマンだった。 本年三月末付けをもって、休職扱いになっている仁木順平と助手安梨沙のコンビが不思議の国にいるような依頼者たちの妙な依頼に立ち向かう。 -
空中ブランコ 奥田英朗 第131回(2004年)直木賞受賞作
書評かなにかで読んで、面白そうだから読んでみた。調べると、テレビアニメア化されていたり、舞台で上演されていたりすることが分かった。さっそくPrimeVodeoで鑑賞もした。小説の世界で私が感じたエンターテインメントなテイストがぴったりの音楽とキャストで演じられていて、とても面白い。文庫本を読んでから見るといいと思う。 -
齋藤工 と 長澤まさみ の シン・ウルトラマン を見た。五十五年前との違い
子供のころ見たウルトラマンとは、ちょっとちがう。 カラータイマーが無い。その代わりに体の模様の色が変わる。 M78星雲と記憶しているが、米津玄師のうたのタイトルが「M八七」というのはなぜだ? -
嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え 今までの考えが覆された!
ネットでもよく見かけたので、なんだろうと思っていた本をようやく読む機会を得ました。 まず、タイトルが気になっていました。嫌われたい人などいないという思いがある一方で、 わたしも、かつて会社で憎まれ役になってくれと言われた経験もあり、そのことかなとも 考えていましたので、一般的な社会での人間関係に関する本だろうという想定をしていました。 さて、手にした本をよーく、見てみると、見えにくい文字色で、サブタイトルのようなものが 書いてあったのです。それは、 『自己啓発の源流「アドラー」の教え』でした。 -
「はたらく」の未来予想図 働く場所や働き方の過去・現在・未来 Past, present, and future of workplace and how to work 鯨井康志
すべての章は、「はたらく」に関する12のテーマを、過去から現在そして未来の姿を示すようになっています。 2017年10月に発行されたこの本は、新型コロナの流行でリモートワークが激増することをまだ知らない著者が書いたものです。その条件で2022年12月現在の私が、この本にどこまで共感できるか、という視点でも読んでみたいと思います。 -
虜囚の犬 櫛木理宇 THE DOG OF PRISONER 文芸カドカワとカドブンノベル連載2019.8-2020.4
白石が家裁調査官だったとき、少年院送りにした17歳の薩摩治郎少年が、24歳になった今、ビジネスホテルで殺害されたという。 そして、警察は被害者宅へ向かう。被害者の父は他界しており、母の志津は不在であったが、離れからうめき声が聞こえた。そこには、首輪を付けられた全裸の女性が幽閉されていた。 -
颶風(ぐふう)の王 河﨑秋子 三浦綾子文学賞受賞作
捨造は、今は亡き養母に育てられた。大きくなって自分の土地を手に入れたいと考え、北海道開拓者募集へ応募した。 そして、別れ際に閉じこもりとなっていた母から「自分(母)の過去についての記録」が書かれた紙を渡された。 それには、母の過酷な運命と捨造が産まれるまでが綴ってあった。 -
アマゾンのスピード仕事術 佐藤将之 1日のタスクが1時間で片づく The Amazon Way
速さは「不可能」を「可能」にする -
だから殺せなかった 一本木透 第27回鮎川哲也賞優秀賞受賞作。SO I COULD NOT KILL
「おれは首都圏連続殺人事件の真犯人だ」大手新聞社の社会部記者に宛てに一通の手紙が届く。手紙には、首都圏全域を震撼させる無差別連続殺人について、犯人しか知り得ないはずの犯行の様子が記されていた。。。 -
Seven Stories 星が流れた夜の車窓から 文芸春秋が仕掛ける「ななつ星」とのコラボ短編集
文芸春秋が仕掛ける「ななつ星」とのコラボ短編集 井上荒野 恩田陸 川上弘美 桜木紫乃 三浦しおん 糸井重里 小山薫堂らが描く日本のオリエント急行「ななつ星」から見る夜と人生の風景とは。