悠々として急げ

 ~未知との遭遇 in books & libraries~

Burn - バーン - 加藤シゲアキ

2020年12月 加藤シゲアキ小説「オルタネート」が直木賞候補選出の速報

私は、彼をジャニーズのタレントとして認識していたのだが、どうも違うようである。

さっそく、図書館へ向かった。

でも、借りられたのは、これであった。

「オルタネート」は、すでに順番待ち50人を超えていたので、予約をあきらめ、この「Burn  - バーン -」を選択したというわけである。

読んでみると、結構読みやすいのである。25歳で作家デビューし、27歳でこれを書き、33歳で直木賞候補というのは、才能があることは間違いない。

 

1.ウィッカーマン

夏川レイジは、第十三回ウイッカー演劇大賞を受賞した。

ウィッカーマンとは、ドルイド教の儀式で、籠に罪人や捕虜を入れて燃やす儀式のことらしい。ほんとうの話かどうかは分からないが・・・

しかし、20年前の記憶だけ無いようである。

神部世々子と20年前にした共演した記憶がない。

妻の望美は、妊婦でマネージャーで、授賞式から車での帰りに事故ってしまう。

 

2.東京流れ者

病院で目覚めて、過去を知るローズと出会う。

 少しずつ20年前のことを思い出す。

 迫っている舞台の脚本のヒントになればいいが・・・

 

3.透明の耳栓 透明のアイマスク

透明の耳栓とは・・・ 透明のアイマスクとは・・・

いじめから自分を守るためにこのような対応を身につけていったレイジ 


 時間は過去へ

 若い頃にいじめられたことと当時の舞台裏の様子

 財布を取り返してくれたけど、中身は盗んだホームレス

からの、また病院の描写へ戻る。

神部世々子が見舞いに来て、何かときめくレイジ

 

4.レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン

奥さんの意識が回復した。

そして地元の公園で催されたお祭りで金魚すくい。

 そして、またホームレスの徳さんに再会

 レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンというロックバンドの話を聞いたりして時間は過ぎる。

 レイジの父は、レイジが生まれてすぐに死んだらしい。

 今度、いいとろへ連れて行ってくれるという。

 

5.コーンポタージュのアイス

 徳さんに連れられて、小学生のレイジは JANIS(ニューハーフパブ?)へ行った。

 酒場で騒動が起こるが、徳さんとレイジが治めた。

思い出ばなしから現実へ

ローズが食べたいというコーンポタージュのアイスを買いに

車椅子のローズとコンビニへ

アイスを買って出ると、ローズは車椅子から・・・

 

6.蝉の抜け殻

ローズはなんとか意識を取り戻したが、酒場での喧嘩でやられたヒロが、不法営業のJANISの情報を警察にリークした。

さあ、どうする!?

公園にヒロを呼び出したマチルダと仲間たち、そしてレイジまでもが一芝居!

みごとヒロを暴行罪の現行犯で逮捕させられることに成功した。

 

7.屋根まで飛んで はじけて消えた

散歩まで行けるようになったレイジと妻の望美は、水族館へいく。

「ねぇ、どうしていろんな魚が一つの水槽で飼えると思う?」

「だって、サメがほかのお魚食べちゃいそうでしょ?」

こたえは、・・・

なるほど・・・

 そして、また昔に戻る 二学期 宮下公園 さくらちゃん

 並行して、ドラマ撮影で、ついにレイジが切れた。

 「お母さんはお金が欲しいだけでしょ」

 「もう宮下公園には行っちゃダメ」

 レイジは深呼吸して、意図的に自分に潜んでいた怪物を滅失させた。

 

8.sleep now in the fire

 しばらく宮下公園に行っていなかったレイジは、テレビの速報を見た。

 新渋谷区長が、宮下公園の閉鎖を強制執行!

 レイジと母、ローズは現場に駆け付けるが、・・・

 もはやこれまでと、徳さんはガソリンを被った・・・

 

9.レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン Ⅱ

病院 ローズの部屋へ行くレイジと望美

昔のことが蘇る

「教室に来てレイジを連れて行きませんでした?」

「アナタ、レイジを助けた人?」

 

 意外な再開、レイジが上級生相手に大暴れしたとき、彼を助けたのは、さくらではなく、転校生の高杉望美だった。

 ついにレイジと母は、すべてをロンドンでやり直すことを決意する。

 

10.グレーゾーン

徳さんと顔見知り以上の関係だった当時警官のユウキは、渋谷区長選挙に立候補していた。

レイジは、ユウキの選挙事務所を訪ねた。

「渋谷区再開発浄化作戦の結果、・・・街は綺麗にはなりましたね」

「あぁ。綺麗に見せることには成功した。そして渋谷区の犯罪率は下がった。けれど周辺の街の犯罪率は当時の二倍以上になってしまった。」

まるで、「バルサン」を炊いたあとの、ご近所さんの状況と同じだと思った。

ユウキから徳さんの遺品をもらい、帰ってローズとともに確認する・・・

それを元に、ネットで当時の事件を調べると、

「渋谷のマジックバー『PARIS』にて火災が発生し、店内にいた歌手の・・・久世智世子さん(24)は避難したものの、崩れ落ちた建物の下敷きになり死亡。一緒にいたとみられる『PARIS』の経営者「フランソワ徳山」さんは意識不明の重体。・・・」

神部裕未はショーパブを経営していた父の一人娘

ということは、死んだ久世智世子とフランソワ徳山の孫娘が、世々子!?

舞台で共演している世々子は、祖父の徳さんとレイジのことを知っているのだろうか?

そのことは、はっきりとは描写されていない。

 

11.『Burn.-バーン-』

この本のタイトルと同じタイトルの章。

徳さんの事件と、渋谷のマジックバー『PARIS』の火災に由来しているのだろうか。

脚本家となったレイジは、徳さんのことを脚本にした。

いろんな人の思いが詰まっているのであろう。

世々子さんも希望して出演し、レイジも出演するようだ・・・

新宿パルコでの講演初日。緊張するレイジの前に現れたのは・・・

 

そして、開演される舞台には、『Burn.-バーン-』というタイトルが打たれていた。