ミステリー– category –
-
ある男 平野啓一郎 A MAN 第70回読売文学賞 弁護士の城戸は、別人だと分かった事故死した「ある男」の生き方にのめり込んで行く...
ある男 平野啓一郎 A MAN 第70回読売文学賞 弁護士の城戸は、別人だと分かった事故死した「ある男」の生き方にのめり込んで行く... -
鷺と雪 北村薫 教養と人生訓と時代ならではの背景を踏まえた謎解きが面白い。時代小説と推理小説を同時に楽しめる。久々のお気に入り本だ。第141回 直木賞受賞作
教養と人生訓と時代ならではの背景を踏まえた謎解きが面白い。時代小説と推理小説を同時に楽しめる。久々のお気に入り本だ。第141回 直木賞受賞作 短編三部作となっています。表題の作品は、第三話目に収録されています。 -
ドローン・スクランブル 未須本有生 ドローンをいかにして防衛省に売り込んでいくのか。ベンチャー企業の苦悩。大企業の狡猾さに驚く。
ドローンをいかにして防衛省に売り込んでいくのか。ベンチャー企業の苦悩。大企業の狡猾さ。ついに前代未聞の事件が起こる。なんと防衛省の敷地の正体不明のドローンが侵入した。犯人の目的は何か。 -
バック・ステージ 芦沢央
ある舞台の舞台裏や稽古など、バックステージで起こる小さなドラマが序章から並行してほぼ完結しながらも終幕への関連を残して進行する。そして序章の事件は、文字通り終幕で解決するという仕立てになっており、あっという間に読み終わってしまう。 -
汚れた手をそこで拭かない 芦沢央
表紙のデザインが気になる。グレーのような中にピンクのバラの下には白く爪だけが赤い両足首が右手に乗っている。手と足の間には有刺鉄線があり、裏表紙にのびて黄色の小さな花になっている。 -
捏造のロジック 喜多喜久
リンク 文部科学省研究公正局・二神冴希が研究員から公正局員に転身し、「あなたは、サイエンスを愛していますか?」の決め台詞を吐く。 何らかの波動を感じた彼女は、それから攻め方を決めているようであった。 小保方氏のスタップ細胞の捏造事件に着想を... -
月の扉 石持浅海
社会に対応できない子供たちを掬う師匠、石嶺孝志 舞台は那覇空港でのハイジャック 三人の異なる思惑が絡んだ事件が発生し、それをたまたま乗り合わせた青年の座間味君(仮名)が、ロジカルに推理するというもの。 そして、ラストシーンでは、天才の彼も一... -
まっすぐ進め 石持浅海
まず、タイトルが気になって読んでしまった。 「時計は過去を計るものではない。未来に向かう時間を刻むものだ。」 ありふれた日常の疑問を少ないデータから論理的に仮説を立ててゆく。 九州大 理学部卒ならではの頭の良さが窺える。 今まで読んだことのな... -
今宵、バーで謎解きを 鯨統一郎
桜川東子(さくらがわはるこ)が、バーで酩酊推理をする。 設定は、以前読んだ柄刀一(つかとうはじめ)の『シクラメンと見えない密室』と似ているなと思いながら読んでみた。 柄刀氏よりは、詰めが軽い様な気もするが、完全なトリック(柄刀作品)か、人... -
プロフェッショナル ロバート・B・パーカー 加賀山卓朗訳
初めは単なる「強請り事件」の話かと思われたが、犯人と女性4人の不思議な関係と共に、犯人の精神的な病にも関係しているのではないかということになっていく。 犯人に脅された四人の妻たちの依頼を受けた男が犯人を追い求めるというよりは、これらの(彼...