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自己肯定感を上げるOUTPUT読書術 アバタロー 自己肯定感と読書の関係を知り、自己肯定感を上げるための読書ガイド

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もくじ

アバターさんのプロフィール(本書の紹介文より)

書評YouTuber。早稲田大学文学部卒業。日中はふつうのサラリーマンとして、某外資系企業にて管理職をしている。

作品の背景(本書の紹介文より)

本書で著者が伝えたいことは、『読書によって、人は自己肯定感を高め、人生を好転させることができる』ということ。そのために必要なことが、読んだ本をOUTPUTすること。その方法論を詳細かつ具体的に示すことがこの本の役割。自己肯定感と読書の関係を知り、自己肯定感を上げるための読書ガイドです。

内容と書評

プロローグには、著者の本書執筆の3つの動機が書かれています。
1.人間の自己肯定感は、読書によってコントロール可能である
2.読書によって得た、著者自身の最大の成功体験が、自己肯定感の回復である
3.自己肯定感に悩み苦しんでいる人の力になりたい
普通の読書術ではなくて、なぜOUTPUT読書術なのか。それは、「人間はOUTPUTすることで、初めて自分の人生に変化を起こせるから」
この本には、本の選び方、読み方、OUTPUTの仕方まで、読書に関する全プロセスを可視化し、今すぐに取り入れられるノウハウやテクニックが盛り込まれています。

第1章 「人生を劇的に変える読書の威力」

この章には、読書がなぜ、あなたの人生にとってプラスになるのかが書かれています。ちょっとだけ紹介すると、
『OUTPUT読書術の考え方では、「読書は食事」に近い行為である。』
というのがあります。

情報を自分のものとするためには、食事のように消化吸収しなければばらないというたとえです。長くなった100年人生という長距離を充実させるために、他人の良質な経験を教養として蓄積する読書のメリットについて具体的な投資や著名人の言葉で説明されています。忙しい人ほど読書するのもこういう理由なのです。

また、読書とストレスの関係からも説明されています。ビブリオセラピー(読書療法)というそうです。エジプトのアレクサンドリア図書館の入り口の文字について書かれており、古代から人間にとって知るということがいかにメンタルや健康そのものに大切であったかが窺い知れます。

若い人たちは、これからの人生をどのように生きていこうか、将来の夢や目標が分からずに苦しんでいる人は多いと思います。読書によって、自分の中に価値観が明確になることも理由の一つとして挙げられています。
そのほか、本の内容が脳に蓄積されないワケやOUTPUTのためのトレーニングの必要性や方法と取り組み方(考え方)も参考になります。

第2章 「超効率的OUTPUTフローが、無限の可能性を引き出す」

この章では、OUTPUTの基本原則や注意点が述べられています。
OUTPUTすると何がいいのか、INPUTした情報を出力するまでの流れについて説明されています。
それに、心掛けるべきことなども丁寧に解説されています。最初はうまく行かなくても、ここに示されている一連のフローを繰り返しているうちに、最後の出力までに到達できそうです。

第3章 「OUTPUT読書術の具体的な方法」

この章では、読書の準備からOUTPUTまでのプロセスやテクニックが紹介されています。
①文章の最初と最後を確認し、全体の流れを掴む。そこから著者の主張を掴む。
②協調表現に着目し、そこから著者の主張を掴む。
③譲歩構文に着目し、そこから著者の主張を掴む。
などの細かいテクニックをはじめとして10個のOUTPUTの方法が披露されています。

第4章 「絶対失敗しない選書の方法」

ここでは、ネットや世間の評判に惑わされない方法として、世界一の投資家的な選書方法を教えてくれます。

その1つとして、「ブックメディアを有効活用する」という項があり、つぎのサイトが紹介されています。
・本の要約サイトを使う。Flier(フライヤー) 新刊からBSまで2000冊の要約
・ビジネスパーソン向けの本の要約サイトBOOK-SMART 世界最安値
・SERENDIP(セレンディップ):ビジネス、経済、テクノロジー、文化、政治 1800のバックナンバー
・HONZ(ホンズ)お勧め本紹介サイト:小説、自己啓発、IT専門書を覗く全てのジャンルの新刊書。サイエンス、歴史、社会、経済、医学、教育、美術、ビジネス

第5章 「何をINPUTするのか?」

ここでは、書籍からの情報を、どのようにして整理して自分に吸収していくのかが書かれています。
大切なのは自分のペースで、そしてバランスよく情報の三大要素(ノウハウ、事実、思想)をINPUTすることが大切です。
そのほか8つのことが書かれており、どれも納得できるものです。

そして、エピローグは、著者の高校時代の恩師との問答です。哲学の入門書のような会話があって面白いです。ほんとうにこのように問答してくれたのなら、すばらしい先生だったことは間違いないと思います。著者が読書の世界へ入るきっかけのお話でした。

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